フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

読みたくなった本

FPTP京都で受けたFI(=Class FI)で、F・ワイルドマン博士とR・オフィアーさんのレッスンでは随分印象が違うと昨日書きました。一方はマインドに働きかけるようなFI(ワイルドマン博士)、他方はハートに働きかけるようなFI(ロビーさん)。
だからなのか、それぞれのFIを受けている時に、「あの本を読んだら、このレッスンの理解に役立つかもしれない」と頭の片隅に思い浮かんだ本までも対照的でした。

  • ロビーさんの時(2008年1月):クリシュナムルティの著作
  • ワイルドマン博士の時(2008年5月):ロジカル・シンキング 或いは マインド・マップ関連の本

J・クリシュナムルティJ・Krishnamurti)については、M・フェルデンクライス(Moshe Feldenkrais)の本に書かれていたので名前だけは知っていました。ロビーさんのFI後しばらくして、クリシュナムルティの著作を何か買おうと書店で探したら、「宗教」のコーナーに彼の名前でインデックスがつけてあり、何冊か並んでいました。(有名な哲人宗教家だったのですね)その中の一番薄い本「しなやかに生きるために―若い女性への手紙」”Letter to a Young Friend Happy is the Man Who is Nothing” を買って読みました。

しなやかに生きるために―若い女性への手紙

しなやかに生きるために―若い女性への手紙

「この本は、フェルデンクライス・メソッドを理解する上で役に立つ」と書くと間違いなのかもしれません。でも、ロビーさんのFIを受けて、そのレッスン中・その後に私が内側で感じたことやFIの体験そのものを、言葉を通して見直す時に役に立っていると思います。また、何かを感じていたような気がする、といったあいまいな感覚や記憶も、本を読むことで突然具体的に思い出したり、立体的になったりしています。ロビーさんのFIとクリシュナムルティの本が結びつくこと自体、不思議な思いがしますが。


これとは対照的だったのが、F・ワイルドマン博士のFI。気づきawareness)も大切だけれど、私の場合(この時は動きを改善すること)「戦略」も必要なのでは?と思ったのです。「気づき」だけでは不十分で、加えて「戦略」「戦術」がないと「学びlearning)」にたどりつけないかもしれないと。

”Learning that is not the result changing behavior, is not learning.”
(ふるまい方に変化として現れないような学びは「学び」とは言えません)

(2008年3月9日付「『学ぶ』とは?」)の言葉が頭にいつもあります。感じたり考えたりを行き来しながら、結果として行動に変化が現れるのだとすれば「考えるためのスキル」があると「学び」の役に立つのではないかな?と考えたのでしょう。とりあえず「ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル―」を買ってきました。

ロジカル・シンキング (Best solution)

ロジカル・シンキング (Best solution)

FIレッスンを受けてこうした本を読んでみよう、と思いつくこともやはり不思議です。