フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

苦手な動きとフェルデンクライスの面白さ

苦手なATMレッスン(フェルデンクライスメソッドのグループレッスン)があります。頭を持ち上げる動作を含むレッスンです。フェルデンクライスを始めた頃から好きではありません。うつ伏せでも、仰向けでも横向きでも、寝た姿勢で頭を持ち上げることが苦手なのです。


どうして苦手(嫌い)なのか?

  1. 楽に持ち上がらない
  2. (楽じゃないから)首や腹部が痛くなる
  3. (痛いから)呼吸がお留守になって息苦しい・つらい
  4. 動くのが楽しくなくなる
  5. レッスンが嫌になる
  6. 似た動き全て苦手〜!!

こうして書き出してみて苦笑いしています。【(頭が)楽に持ち上がらない】のは、実は動作中またはその後すぐに痛くなる首やお腹に余分な力を入れているからに他ならないのです。(不要な力を思いきり入れているから【痛く】なるのです)頭を持ち上げようとアクセルを踏みながら、一方でアクセルペダルの下に何か挟み入れて踏み込めないようにしているのです。
頭が持ち上がるには首がその方向へ曲がらないといけないのですが、首に力を入れているので曲がりません。そりゃあ頭が重くて持ち上がらないはずです。


…と、少し分かった気になるもの【苦手意識】は根強くあります。
先日のフェルデンクライス勉強会でのATMが、私の苦手な内容でした。仰向けに寝て、頭の後ろで両手を組み頭を持ち上げながら肘と、曲げた膝を近づけるレッスンです。同じ側の肘と膝を近づけたり、対角線で近づけたり、後頭部を支える手が片手になったり・・・「イヤだなあ〜このレッスン・・」と思いながら小さく動いていました。大きく動こうとすると息を止めてしまいます。普通に近い呼吸でいるには、動きを小さくしているしかありません。
私の頭はぶつぶつ文句を言い、身体はもぞもぞそれらしく動いていたら、なんと、何の前触れもなく突然軽く頭が持ち上がります!反対側で動いても上手くいきます。動きはそれほど大きくなったわけでないのですが、動きの質が違うのです。内なる「ヨイショ」の掛け声が要らなくなっていたのです。
この時即思ったことは「やっぱり身体の方が賢い!頭は学習していなくても、身体はしっかり学んでいる!!」自分の身体の賢さが誇らしくなりました。


こうした身体が本来持っている「賢さ」(wisdom:英知・知恵)に気付くことができるのがフェルデンクライスメソッドの面白さです。