フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

「はじめての『きくち体操』」(菊池和子/著、講談社α新書)

はじめての「きくち体操」 (講談社+α新書)

はじめての「きくち体操」 (講談社+α新書)

「体が変わる!『きくち体操』」(菊池和子/著、健康人新書・廣済堂出版
体が変わる!「きくち体操」 (廣済堂健康人新書)
の次に読んだ2冊目の「きくち体操」本です。


先に呼んだ読んだ「体が変わる!『きくち体操』」が

本書は新書で、男性を読者対象に書かれているようです。(使われている写真も「きくち体操」の男性教室の様子ですし、他の「きくち体操」本と比べても男性を意識したつくりだと思います)
2008.07.21付記事

であったのに対して、今回の「はじめての『きくち体操』」は、男女どちら向きでもないようです(載っている「きくち体操」教室の写真の受講者は女性ですが、イラストは“中性”:女性:男性=7:2.5:0.5という感じです)


今回読んだ「はじめての『きくち体操』」は、菊池和子さんが、教室で体操指導の合間に話される(と思われる)「お話」が多いのが特徴です。そして、この「お話」がおもしろい!長年、たくさんの生徒さんの身体を見てこられた経験とご自身が考え続けてこられた内容なのでしょう。実感のこもっていて、読み手に届きます。それと、イラスト(挿画・本文イラスト:丸山ゆき)が、体操をわかりやすく描かれています。(特に、「足の指のグーとパー」97頁、「意識を持ったグーとパー」119頁が私はお気に入りです) 何度か体操教室に通い、自分も体操をし、菊池和子さんのお話を聞き、教室の様子をよく観察された方がイラストを担当されたのだろうと思います。


実際に教室へ通える人はいいのですが、そうでない場合は、本を見ながら家で体操を試してみることになります。その時、

参考にするのは
本に書いてある文章ではなく
本に載っているイラストである

場合が多いでしょう。イラスト次第では、体を痛めることもあります。イラストをお手本に真似ようとするからです。写真なら、たとえ身体能力が上の方がモデルをされていても同じ「人間」です。(写真は余分な情報も載ってしまうので、それはそれで不便です)ところが、イラストの場合、読者にまちがったボディ・イメージを与えてしまうのでは?という描き方のものが載っている本もあります。

・そんなところから肩は曲がらない
・この描き方だと腰を反らせすぎて危ない
・股関節から曲げる動きのはずなのに、腰から曲がっている

その点、この「はじめての『きくち体操』」のイラストは安心して見ることができます。


私が読んだ2冊の内、「きくち体操」の考え方に触れるなら、
はじめての「きくち体操」 (講談社+α新書)
「はじめての『きくち体操』」です。
(一度菊池和子さんの教室を受講してみたいな〜)