フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

フェルデンクライス・コースでのノートのとりかた

FPTP京都の開講日(2007年4月27日)のある質問。

   これから、このコースで学んでいくのに
   どのようにノートをとったらいいですか
   アドバイスをお願いします。


これに対し、教育ディレクターでもあるフランク・ワイルドマン博士(Dr. Frank Wildman)の回答、

   今日一日、一体何を学び、気づき、発見しましたか?
   フェルデンクライス・メソッドを知らない人に、
   今日一日のあなたのAwarenessを語るとすればどういう言葉にしますか?
   自分の家族に語るように言語化し、それをノートに書いてみてください


このやりとりまでの何時間かに私は10頁ほどノートを書いていたのだが、
これを聞いたとたん、手にしているノートを閉じた。

フェルデンクライス・メソッドにはATM(Awareness Through Movement)(動きを通しての気付き)がある。指導者の言葉の指示を聞いて身体を動かす40〜50分程度のグループレッスンだ。

休憩時間には、このATMの動きの内容を記録しておこうとノートに書き、講義中には気になった言葉をそのつど記していた。

ところが、F・ワイルドマン博士がおっしゃったのはノートを書くなら、講義やATMの記録をとるのでなく、自分が学んだこと・気付いたこと言語化しなさい、というものだった。

その後、この大切な質問をしてくれたクラスメイトは「ノート?もう書いてないよ」となり、私はその日の講習終了後に独り言のような内容をノートに書くようになった。

FPTPはプラクティショナーを養成する講習会で、プラクティショナーはATM指導ができるようにならないといけないのだが、それに必要な【指導ノート】を私は作っていないのである。

しかし、この「学んだこと・気付いたこと」を書く方式は、あの質問があった日以降、FPTP京都以外のあらゆる学びの場面でも効果を現し始めている。