フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

呑み込みの悪さは続くよ♪

いくつになっても相変わらず「呑み込みが悪い」。

さいころからの「呑み込みが悪い」場面が頭の中にフラッシュカードのように現れ

思わず「わ~~~~!」と声がでた。

 

「どうしたの?」とご近所さんが声かけてくれたのは地域の「しめ縄作り」でのこと。

全く初めてのこと(作業を間近で見たこともない)に慌てている私を見て、

先生役の方が、手頃な本数の藁を取り、足で押さえつけ固定し、両手を動かしながら

手のひらで縄をない、しめ縄まで仕上げていく一連の動きを先ずは見せてくださる。

その後、私の手をとっての指導。

 

その間もずっと「ワあ~」だの「エェ~」だの声を上げ続けていた。

(子どもの頃や学生時代の方が無言でいられた)

 

年齢不相応な声を出しながら強烈に感じたのが

「ああ、私は『呑み込みが悪い』がデフォルトなんだな」。

年を重ねたからその設定が変わっているかも…と期待していたのかもしれない。

 

「呑み込みが悪いのはよーくわかった!」

「ここでジタバタしても仕方ない」

「人の何倍も後に『呑み込む』ことができるようになるはずだから」

「とりあえず手足頭を動かさないと進まない」

・・・

で、先生役の方が離れられたあと、気を取り直して2つ目のしめ縄作りにかかった。

 

手順は覚えている。

私の身体は学習しにくい動き(呑み込みにくい動き)があるとそこでつまづくようだ。

一連の動き全てで呑み込みが悪いわけじゃない。

このことに気づいて私は静かになった。

 

上手くできない→焦る(慌てる)→また上手くできない→さらに焦る…→

この悪循環に入らないようにするには手足をゆっくり動かすしかない。

誰も急かしていない、誰かと競争しているのでもない。

上手くできなくても慌てるな、と自分に言い聞かせながら藁を扱う。

 

2つ目のしめ縄は、自分一人で完成することができた。

ただ、教えてもらった手の使い方とは違う方法で。

私の身体と頭に、縄をなう動きの本質を理解させるために。

 

私の身体が苦手な(混乱しがちな)動きに慣れるため、その後2つ作った。

最後は教えてもらった手の動きがギクシャクするがなんとかできるようになった。

 

ゴールへは直線で行けず、蛇行&休憩しながらマイペースで進むしかない。

私の身体が動きを学ぶのに必要な補助線を、自分で描くしかない。