フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

知らないことの方が多いのかも

生まれた時からずっと一緒に一つ屋根の下で暮らしていても、

その暮らしを何年何十年と重ねている相手のことを意外と知らない。

毎朝毎晩顔を合わせるから、食事を一緒にするから、TVを見て同じ場面で笑うから…

であってもかなり相手のことを知らない。

 

毎朝何時に起きる(日曜の起床は遅め)

好きなTV番組はどれ

苦手な食べ物は何

…このくらいなら相手のことを知っているかもしれない。

 

でも、母は父の好みの食べ物を知らなかったのには正直おどろいた。

父に好き嫌いなく、母が出すおかずを「今日はちょっと味濃いなあ」と言うくらい。

そして食材の大きさをいい具合に切る母を父が褒めていることを母は知らない。

 

(母が父に)訊かないから知らない

(父が母に)言わないから知らない

 

互いに関心がない二人ではない。仲の良い両親だ。

それでも口に出して表さなくちゃ「知らない」まま。

 

どう感じているのか、どう考えているのか、

なにをしたのか、なにを見たのか、なにを考えたのか、なにを経験したのか

 

一緒に過ごした時間の長さと、知っていることの量や中身は関係ない。

訊かない(聞かない)と知らない。知りようがない。

訊かない(聞かない)と知らないまま。

 

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