フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

アナウンサーの力量が表れる? −NHKラジオ第二放送『株式市況』

以前の夕方、私はラジオを聞きながら家の用事をしてことがありました。

何か音楽を聞きながらがいいな、とラジオのFM放送にチャンネルを合わせるのですが、あいにくその時間帯のNHKや民放から流れてくる音楽は、家事をする私のリズムに合いません。そこで、AM放送に切り替えて、番組をさがしていると「株価」を読み上げる声が聞こえます。夕方5時から始まるNHKラジオ第二放送の『株式市況』(17:00-18:00)です。


男性アナウンサーの落ち着いた声と株価を読み上げる一定のリズムがあります。たくさんの音が交じる音楽と違い耳が楽です。また、私は株を持っていないので、株価が上下しても喜んだり落ち込んだりすることもありません。家事の手を止めることなく聞いていられます。


そこで、しばらくの間、夕方になるとこの『株式市況』を聞いていました。
何度か聞いていると、いろいろとおもしろいことに気づきます。

  • 落ち着いた男性アナウンサーの声、と思っていたのが実はそうでなかったり
  • 一定のリズム、と思っていたのが変なリズムだったり…


ニュースを読むより、株価を読み上げる方が簡単だろう、と思って聞いていた『株式市況』ですが、どうもそうではないようです。

  • きちんと息継ぎができていないのか、緊張されているのか、聞いているこちらの息が詰まりそうな読み方。
  • 読み方のクセなのか、舌打ちするような変な音が入る読み方。
  • 読み間違いの多い人。
  • リズムが一定でない人。


担当のアナウンサーは、曜日によって決まっているのかどうかわかりませんが、「このアナウンサーだと安心して聞いていられるな」という方が意外に少なかったように思いました。
担当アナのお名前がわかれば、「誰それさんに読んでもらってください」とリクエストしたいと何度か思ったほどです。


声から色々なことを考えることのおもしろさを感じました。
書いた文字はその人を表す」といいますが「声もその人を表す」です。
無味乾燥にならず、余分なことも載せず、声で何かを伝える、相手に届けるにはどうしたらいいのでしょう?
今はもう「株式市況」を聞いていませんが、あれから「声で伝える」ということを考え続けています。



この記事を書くにあたって、調べたところ、

NHKは早ければ08年度後半から、合成音声によるラジオ番組の放送を始める。
過去の番組の録音データを利用し、どんな文章でも自然な音声を合成できる技術を開発。
まずはラジオ第2放送の「株式市況」に導入する方針で、
合成音声が主役のラジオ番組は「全国放送では初めてではないか」としている。
asahi.com 2008年01月04日16時14分upの記事→こちら

『合成音声』によるラジオ放送ですか…。
さて、もう導入されているのでしょうか?