フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

問いかけが大切〜身体は知っている

フェルデンクライスのグループレッスンや個人レッスンでは
参加者に仰向けや横向きで寝ていただく時、枕の高さ調整をします。
「首が痛い」「背中に違和感がある」などの事情がない限り、
皆さんは、枕の高さにそれほど関心を持っていらっしゃいません。


「この高さは楽ですか?」と訊きながら
枕の高さをA・B・Cの3種類くらい提案してみると
先ず返ってくるのは「これで大丈夫です」という言葉。
そして、提案BをAに戻しても「これでもいけます」という返事。


問いかけを変えてみます。
「3種類の高さを試しましたが、どの高さが一番好みですか?」


すると「もう一度、枕を置いてもらえますか?」となり
「その高さ」の枕の時、「これです!」という答えが出てきます。


こうして出てきた答えは、とてもスッキリしています。
レッスンに不要な遠慮や考えが混じっていませんから。
そして、次のレッスンからはご自分で調整しようとなさいます。


自分の身体は、自分が考えている以上に「よくわかっている」です。
(わかっていないのは、「頭(意識)」の方です)


身体にアクセスするため、「脳のゲート」を開けるには
言葉選びが大切なようです。