フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

ちがいから始まる

フェルデンクライス・メソッドでのレッスンでは

グループレッスン(ATM:Awareness Through Movement)でも

個人レッスン(FI:Functional Integration)でも「違いに気づく」ことが

大切にされる。「違いに気づく」ことがテーマの一つ。

 

レッスンの前後やレッスンの途中の動きの前後

動きの最中や、個人レッスンでプラクティショナーに動かされている最中に

生じた変化、感じた違いを足がかりに自分の動きの習慣を変えていく。

 

「なんだか、ちが~う・・・」では強力にクセ付けされた習慣は変わらない。

楽に、スムーズに、上手く、大きく・・・動けたときの感覚を知らないと始まらない。

 

小学2年生の時の放課後、逆上がりを練習していた。

鉄棒とお腹の距離がいつまでも縮まらない。

その日の夕方近く、校庭のすみっこにあった鉄棒あたりは周りより暗くなってきて

「は~あ、今日もできずに終わるのか・・・」と思いながら地面を蹴り上げたとき

「あれ?なんかちがう。もしかして逆上がりできる?」と感じた瞬間

頭がこれまでと違う位置にきていた。

次の回、これまでと違う景色を目にしながらお腹は鉄棒の上に乗っかっていた。

 

これまでと違う感覚と、その感覚を生む動きの再現

自分で見つけて自分でつかんで自分なりに実行する。

 

苦しさよりも楽さを

重さよりも軽さを

不快よりも心地よさを

 

避けるのでなく変わるには、どんな違いを見つけるか再現できるかが大事。

 

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